舌下免疫療法と歯科治療について |
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小児のアレルギー疾患に対する舌下免疫療法の普及が進む中、シダキュア®やミティキュア®はスギ花粉やダニアレルギーの治療に使用されています。 日本小児歯科学会は2023年に「舌下免疫療法中の小児歯科治療について」以下のように提言しております。
副作用: 舌下免疫療法の副作用として、口腔瘙痒感、口腔浮腫、咽頭刺激感、耳瘙痒感、喘息増悪、蕁麻疹、消化器症状などがあります。特に初期段階(約1か月)で多く見られるため、舌下免疫療法中の小児の口腔内にはこれらの症状が観察されることがあります。 歯科治療: 抜歯や観血処置後、口内炎、口腔内の強い炎症がある場合、薬剤の投与によって出血や局所の炎症が持続する可能性があります。> シダキュア®ミティキュア®の添付文書には以下の記載があります <抜歯後等口腔内の術後又は口腔内に傷や炎症等がある患者 口腔内の状態を十分観察し、本剤投与の可否を判断すること。 口腔内の状態によっては本剤の吸収に影響を与えるおそれがあ る> 薬剤の服用による重篤な症状や窒息を含む死亡例は報告されていませんが、慎重な対応を行うために舌下免疫療法中の患者様はあらかじめご報告いただけますようお願い申し上げます。 |
2024年3月6日(水) |
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