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 フッ素洗口で虫歯予防
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フッ素洗口(FMR)は、虫歯予防に効果的な方法として世界的に評価されています。2016年のコクラン・レビュー(Marinhoら)では、15000人以上の子どもを対象に以下の効果が確認されました。

主なポイント

・虫歯を平均27%抑制(永久歯のDMFS表面単位ベース)

・学校などでの定期的な実施が有効

・歯磨き剤や水道水のフッ素の有無にかかわらず効果あり

・副作用の報告は少なく、安全性も高い


【日本国内の研究でも効果を確認】

早期に開始することが大事

4歳頃から思春期(14歳頃)まで継続することで、歯質が強化され、高い予防効果が期待できま

中止後も効果が続く

,フッ素洗口を中止しても、その後のむし歯発生が抑えられることが報告されています。これは、フッ素による歯質強化の持続効果と考えられています。

フッ素歯磨剤との併用も効果的

たとえフッ素配合の歯磨き剤を使用していても、洗口による追加効果が認められます

大人にも効果あり

成人においてもフッ素洗口が約40%のむし歯抑制効果を示しました。

まとめ

フッ素洗口は、子どもから大人まで有効なむし歯予防法です。特に小児期から思春期までの継続的な使用が効果的です。シーラントなど他の予防法との併用もおすすめです。今後も安全性や使用の受容性に関する研究は必要ですが、現時点で得られているデータからも、フッ素洗口は信頼できる予防策と考えられます。

出典・参考文献:

Marinho VCC et al. Fluoride mouthrinses for preventing dental caries in children and adolescents. Cochrane Database Syst Rev. 2016.

小林ら (1993 1995), 中村ら (2009), 吉原ら (1993), 郡司島ら 他

最後まで読んで頂きありがとうございました。フッ化物洗口についてより知りたい方はこちらをご覧下さい。これからも伊勢崎市の羽黒町にある神戸歯科医院をどぞよろしくお願いいたします。

住所 372-0844群馬県伊勢崎市羽黒町15-1

電話 0270-32-3913



2025年4月17日(木)

 歯医者で聞くシーラントとは?
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シーラントとは

正しくはフィッシャーシーラント、あるいは小窩裂溝填塞(しょうかれっこうてんそく)と言います。小窩と裂溝とは、歯のかみ合わせの面にある細かいくぼみや溝のことを指し、特に奥歯に多く見られます。この部分は食べ物のカスや細菌がたまりやすく、むし歯になりやすい場所です。そこに行うのが塡塞(てんそく)です。塡塞とは、すき間や穴を埋めることです。つまり小窩裂溝塡塞とは、むし歯になりやすい歯の溝を、あらかじめレジン(樹脂)などの材料で埋めて、虫歯を予防する処置のことです。


予防歯科についてより知りたい方はこちら


どんなときに行うの?

子どもの奥歯(6歳臼歯や永久歯が生えてまもない歯など)

かみ合わせの溝が深く、歯みがきが上手くできない人

初期のむし歯があるけれど、削るほどではない場合


おおまかな処置の流れ

@歯をきれいにする

A特殊な接着剤を使って、レジンを溝に流し込む

B光を当てて固める

C形を整えて終了(痛みはありません)


メリット

・虫歯の予防になる

・痛みがない

・削らない(または最小限)

・保険適用で出来ることがある


デメリット

・場合によって自費診療の可能性がある

・長期的には摩耗すること


お子様やむし歯になりやすい人には有効です。保険適応でできる場合もありますので、お気軽にご相談ください。 


補足】

公益社団法人 日本小児歯科学会が2025年3月に発行した「乳歯と幼若永久歯の小窩裂溝塡塞ガイドライン」は、子どもの口腔健康を守るための重要な指針を提供しています。


Q&A

CQ1a:乳歯の健全な合面のう蝕予防に小窩裂溝填塞は推奨されるか?

推奨:推奨する(弱い推奨)

→小窩裂溝填塞は乳歯のう蝕予防に有効とされるが、エビデンスの確実性は中程度。

CQ1b: 幼若永久歯の健全な合面のう蝕予防に小窩裂溝填塞は推奨されるか?

推奨:強く推奨する

→ 幼若永久歯では、う蝕予防効果が高く、エビデンスの確実性も高いため、強い推奨。

CQ2a:乳歯のう蝕予防には、小裂溝填塞とフッ化物塗布のどちらが推奨されるか?

推奨:明確な推奨は困難(エビデンス不足)

→有効性に関する頼できる比較データが不十分なため、明確な推奨は示せない

CQ2b:幼若永久歯のう蝕予防には、小窩裂溝填塞とフッ化物塗布のどちらが推奨されるか?

推奨:小窩裂溝填塞を推奨する(弱い推奨)

→小窩裂溝填の方がう蝕予防効果がやや高いとするエビデンスあり。


最後まで読んで頂きありがとうございました。余談となりますが、画像には入らなかったですが歯科診療中にはマスク着用をしっかり行っておりますのでご安心ください。これからも伊勢崎市の羽黒町にある神戸歯科医院をどぞよろしくお願いいたします。

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2025年4月9日(水)

 インフルエンザ予防にはお口のケアも大事
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インフルエンザが流行する季節、手洗いやマスクの着用といった予防策を意識する方は多いと思います。しかし、実は「お口のケア」もインフルエンザ予防に大きく関係していることをご存じでしょうか。


口腔内の細菌がインフルエンザ感染を助長する?

お口の中にはさまざまな細菌が存在しますが、その中には「プロテアーゼ」と呼ばれる酵素を出すものがあります。このプロテアーゼは、インフルエンザウイルスが気道の粘膜から細胞へ侵入しやすくする作用を持っており、お口の中が不潔な状態だとプロテアーゼの量が増加し、結果としてインフルエンザの発症や重症化のリスクが高まってしまうのです。


歯周病菌がインフルエンザウイルスの活性化を促進

特に、歯周病菌が持つタンパク分解酵素はインフルエンザウイルスを活性化させ、感染しやすい状態を作り出します。研究によると、インフルエンザ単独での感染よりも、歯周病菌が関与した場合の方が感染が拡大することが分かっています。


日々の口腔ケアでインフルエンザ予防

このように、お口の中の細菌を減らすことは、インフルエンザ予防につながる可能性があります。実際に、介護施設で歯科衛生士による口腔ケアを受けていた方々は、インフルエンザの発症率が大幅に低下したというデータもあります。

つまり、毎日の歯磨きや歯科医院での定期的なクリーニングが、ウイルス感染のリスクを軽減する重要なポイントになるのです。

これからの季節、インフルエンザ予防のためにも、お口の健康を意識してみませんか。歯科医院でのケアもぜひご活用ください。


最後まで読んで頂きありがとうございました。これからも伊勢崎市の羽黒町にある神戸歯科医院をどうぞよろしくお願い致します。


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2025年2月12日(水)

 歯周病と認知症の関係について
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歯周病と認知症の関係について

認知症の発症リスクを減らすためには、生活習慣の改善が重要です。特に、歯周病と認知症には深い関係があることが最近の研究で明らかになってきました。今回は、認知症予防に役立つ生活習慣と歯周病の関わりについてご紹介致します。

認知症のリスク要因と予防方法

世界的に有名な認知症の専門家から成るランセット委員会は、認知症発症を遅らせるための12のリスク要因を特定しました。前回の報告書では教育不足、難聴、頭部外傷、高血圧、過度の飲酒、肥満、喫煙、うつ病、社会的孤立、運動不足、大気汚染、糖尿病が認知症のリスク要因として挙げられました。


今回2024年7月にTHE LANCET Dementia prevention ,intervention,and care2024に掲載されたものとして、40代頃からの高LDLコレステロール(悪玉コレステロール)と視力喪失が追加されました。これらの要因を改善することで、認知症の発症を40%程度予防できると報告されています。具体的には、以下のような方法が推奨されています。


1.高血圧の管理:

 40歳前後から中年期にかけて、血圧を130mmHg以下に保つことが重要です。特に降圧治療は認知症予防に効果があるとされています。


2.難聴の予防と補聴器の使用

難聴が認知症のリスクを高めることが分かっています。補聴器を使用し、過度の騒音から耳を守ることが大切です。


3.大気汚染や副流煙の減少:

 大気汚染やタバコの煙も認知症を引き起こす要因とされています。


4.頭部外傷の予防:

 頭を守ることが認知症予防に繋がります。


5.過度の飲酒を避ける

週21単位以上の飲酒は認知症リスクを高めるため、控えることが推奨されています。


6.禁煙

途中からでも禁煙することで認知症リスクを減らすことができます。


7.教育の普及

初等・中等教育の普及が重要です。


8.肥満と糖尿病の予防

これらの疾患を予防・治療することが認知症予防に繋がります。


9.中年期以降の運動

定期的な運動を継続することが、認知症の発症リスクを低減させます。

歯周病と認知症の関係

歯周病は50歳代以上の約80%がかかる疾患と言われております。一般的には口の中の病気として認識されていますが、近年の研究では認知症とも関わりがあることが分かっています。

歯周病にかかると、口の中の細菌が歯ぐきから血管内に入り込み、最終的に脳に到達します。これにより、小さな脳出血が引き起こされ、神経細胞がダメージを受けることで、脳血管性認知症を引き起こすことが知られています。

また、歯周病により口の中で慢性的な炎症が起こり、この炎症が全身に広がります。アルツハイマー型認知症は脳の炎症によって進行するため、歯周病による炎症が脳に悪影響を与え、認知症の進行を早める可能性があります

さらに、歯周病が進行すると歯が抜けることがありますが、歯を失った本数が多い人ほど、認知症を発症しやすいことも分かっています。特に、歯周病菌である「Porphyromonas gingivalis(P.g.菌)」は、アルツハイマー型認知症の患者の脳組織に高頻度で検出されることが報告されています。この菌が脳に到達すると、認知機能が低下し、脳内にアミロイドβが沈着することが確認されています。

他にも歯科との関連で言うと、残存歯数が少ないほど記憶機能を有する海馬付近の側頭葉や前頭葉の容積の減少が認められます。そして歯がなくて義歯を使用してない人は20歯以上歯がある人に比べ1.9倍の認知症リスクがあると言われております。

また、むことは脳の血流の増加につながるため、義歯やブリッジなどでかみ合わせをよくする、食事やガムを用いてよくかむ事が認知症予防として重要となると考えます。

認知症予防のためにできること

認知症の予防には、生活習慣の改善と同時に、歯周病予防も大切です。毎日の正しい歯磨きと定期的な歯科医院でのメンテナンスを受けることで、歯周病を予防し、認知症のリスクを減らすことができます。特に、歯周病が進行する前に早期に対処することが重要です。

また、喫煙や過度の飲酒を控え、運動や健康的な食生活を心がけることも認知症予防に効果的です。高血圧や糖尿病の管理も忘れずに行い、生活全体を見直すことが、認知症の予防に繋がります。


今回は長文となってしまいましたが、最後まで読んでいただき大変ありがとうございました。今後も伊勢崎市の羽黒町にある神戸歯科医院をどうぞよろしくお願いいたします。


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2025年1月13日(月)

 6年生生き方教室
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今回、伊勢崎市豊受小学校の6年生に向けてお話をさせていただきました。
関係者の皆様には貴重なお時間をいただきありがとうございました。

子どもが自分の未来にについて考え、どうやって楽しく生きるかを学ぷ時間は大切です。今回お話しした内容と合わせて、自分なりの解釈を以下にまとめてみました。

より良く生きる為に大切なこと

失敗の先に成功がある
子供たちが成長する過程で、さまざまな失敗を経験することは避けられません。これらの経験が、子供たちが成長する為の大切なステップだと考えます

物の見方や考え方は一つではないこと
世の中のいろいろな物の見方や考え方を知ることも重要です。みなさん一人ひとりが違った考え方を持っています。自分の考えをしっかりと持ちながら、他の人の意見も尊重することが、豊かな人生を送るための鍵となります。

心を大切に
人の心は傷つきやすいものです。友達とのトラブルや学校の勉強で悩むこともあるでしょう。でも、大切なのは自分自身を大切にすること。周りの大人や友達に相談してみることも大事です。助けを求めることは決して悪いことではありません。みなさんの周りには、いつでも支えてくれる人が沢山います。

 楽しむ心を忘れない
人生は一度きりですので、楽しむ心を忘れないでください。毎日を楽しむことが何より大切です。好きなことを見つけて、それを思いっきり楽しむ。たくさんの経験を通じて、自分自身をもっと知っていくことができます。

6年生のみなさんには、たくさんの感想やご意見をいただきました。大変ありがとうございました。またこれからも失敗を恐れず、恥ずかしがらずに、常に新しいことに挑戦し未来に向かって羽ばたいてください。みなさんの成長を楽しみにしています。

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フランスの哲学者ルソーは、教育論『エミール』にて以下の内容を記述しております。
“子どもには子ども時代という子供だけの特別な固有な世界がある” 
これは子どもを未熟な大人として扱うのでなく、子どもに適した対応が必要になるということです

また、スイスの発達心理学者のピアジェも
"子どもは大人のミニチュアではなく、子どもの発想は子ども自身独自のものである" 
と述べ、発達段階で子ども特有の感じ方や考え方をする存在と伝えています

子供たちの未来は、私たち大人のサポート次第で無限の可能性を秘めています。失敗を恐れず、新しいことに挑戦する勇気を持ち、多様な視点を養うこと。そして、感謝の心を忘れずに過ごすこと。これらの要素が、子供たちの未来を豊かにする鍵であると信じています。

私自身まだまだ未熟ではありますが、歯科診療におきましても、歯科医院に通ってくださる子供たちの成長過程を見守り、お口の健康を通じて関わり続けることができればと思います。

今回の内容と合わせて、偶数学年では歯科衛生士のブラッシング指導や、未受診の方の歯科健診を行いました。

また、学校歯科健診で用紙が届いた方は、症状が悪化しない為にも、お手数ですがかかりつけの歯科医院様へ受診していただきます様お願い申し上げます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

*とても素敵な冊子を作っていただきありがとうございました。


2024年6月25日(火)

 ステロイドと歯科治療
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ステロイドは、腎臓の上にある副腎皮質で作られるホルモンと同じ働きをする薬です。膠原病(関節リウマチなど)や肺炎、気管支喘息やリウマチ、腎臓病、アレルギー疾患の治療薬として用いられます。

【ステロイドの副作用】
・内服して間もなく注意する症状
 高血糖、高血圧、胃腸症状
・長期内服で注意する症状
 感染症、骨粗しょう症

歯科治療において、ステロイド薬を使用している患者様への対応としては、以下のポイントがあります。

抜歯後に感染のリスクが高まる
ステロイドを長期間使用すると、抜歯後に細菌に感染しやすくなり、傷の治りが悪くなります。そのため、治療の前後には通常よりも長い期間抗生物質を服用したり、歯科医院でこまめに消毒をしたりするなどの対策が必要です。医師と歯科医師が連携して、必要に応じてステロイドの量を増やす(ステロイドカバー)ことで、抜歯や手術を安全に行うこともあります。

・副腎クリーゼ
副腎クリーゼ(急性副腎不全)とは、副腎の機能が急激に低下する状態です。長期間のステロイドの使用によって副腎皮質ホルモンの分泌が減少し、歯科治療時にストレスがかかると、ホルモン不足によってショックを起こす可能性があります。減量や中止に伴い、治療前にステロイドの増量を検討することもあります

・口腔カンジダ症
免疫機能の低下により発症しやすい口腔カンジダ症もステロイドの副作用の一つです。口内のカビ繁殖を引き起こしやすく、口腔内を清潔に保つため定期的な歯科検診が重要です。

・ステロイド性骨粗鬆症
ステロイド薬は骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を引き起こす原因の一つです。長期間ステロイド薬で治療を受けている人のうち、30〜50%の人が骨折を経験するという研究結果もあります。

・合併症の確認と対応
糖尿病の方は血糖値の管理が必要で、高血糖の場合は合併症の治療が優先されます。しかしながら歯周病は糖尿病との相互において関連性がありますので、ハイリスク患者様として定期的な歯科受診が求められます。歯周病と糖尿病について

・自己判断で中止してしまう
急激な中止は体内のステロイド不足を引き起こし、症状の悪化や危険な状況を招く可能性がありますので自己判断でステロイドを中止しないでください

ステロイド薬を処方されている場合は、歯科治療を受ける前に主治医と連絡を取り、抗菌薬の予防投与やステロイドの補充療法などを検討することがあります。合併症がある場合、糖尿病の方は血糖値の管理、骨粗しょう症の方は休薬の相談を行うこともありますので、病歴をお聞きした際はわかる範囲で結構ですのでお答えいただければと思います。



2024年3月10日(日)

 舌下免疫療法と歯科治療について
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小児のアレルギー疾患に対する舌下免疫療法の普及が進む中、シダキュア®やミティキュア®はスギ花粉やダニアレルギーの治療に使用されています。


日本小児歯科学会は2023年に「舌下免疫療法中の小児歯科治療について」以下のように提言しております。


<舌下免疫療法(またはアレルゲン免疫療法)は、アレルゲンを含む治療薬を舌下から投与し、少しずつ体内に吸収させることでアレルギー反応を弱める減感作療法です。この方法は、従来の注射に比べてアレルギー反応が少なく、保険適応されているため、小児の間で増加しています。日本では、スギ花粉やダニアレルギーの小児に対して「シダキュア®スギ花粉舌下錠」や「ミティキュア®ダニ舌下錠」が使用されています。適応年齢は5歳以上で、長期間にわたって治療が行われます。


副作用: 舌下免疫療法の副作用として、口腔瘙痒感、口腔浮腫、咽頭刺激感、耳瘙痒感、喘息増悪、蕁麻疹、消化器症状などがあります。特に初期段階(約1か月)で多く見られるため、舌下免疫療法中の小児の口腔内にはこれらの症状が観察されることがあります。


歯科治療: 抜歯や観血処置後、口内炎、口腔内の強い炎症がある場合、薬剤の投与によって出血や局所の炎症が持続する可能性があります。>


シダキュア®ミティキュア®の添付文書には以下の記載があります

<抜歯後等口腔内の術後又は口腔内に傷や炎症等がある患者 口腔内の状態を十分観察し、本剤投与の可否を判断すること。 口腔内の状態によっては本剤の吸収に影響を与えるおそれがあ る>


薬剤の服用による重篤な症状や窒息を含む死亡例は報告されていませんが、慎重な対応を行うために舌下免疫療法中の患者様はあらかじめご報告いただけますようお願い申し上げます



2024年3月6日(水)

 ニュースレター(医院だより)
投稿:

3か月毎に神戸歯科医院の待合室にてニュースレター(医院だより)を無料配布しております。メンテナンスに来て下さる患者様にご好評いただいております。ご興味ある方はご自由にお持ち帰りください。

2023年12月25日(月)

 唾液量を高める4つの唾液ケア
投稿:

唾液量を高める4つの唾液ケア

@飲むA食べるB刺激するC動かすという4つの行為が重要となります。


@ 脱水になると唾液量が減ることからコップ1杯の水を1日に数回摂るとよいです。

A 睡液量を高める食物には、大豆などのイソフラボン、玉ねぎなどのケルセチン、サプリで摂取するコエンザイムQ10、トマトなどのリコピンやビタミンC・E・Aなどがあります。活性酸素の増加は唾液量の減少につながるので、抗酸化食品を積極的にとると良いです。

B唾液腺、とくに顎下腺を刺激するとIg Aが分泌されるので唾液腺マッサージが有効です。

C 舌圧が弱まると唾液分泌低下につながるので、ベロ回しなどが有効です。


2023年12月9日(土)

 唾液の持つ力について
投稿:

唾液のもつ力

唾液の成分は99.5%が水分ですが、それ以外に100種を超える有効な成分が入っているとされています。また唾液はさまざまな働きを持ち、以下に表しました。


自浄作用

消化作用:アミラーゼ

粘膜保護作用:ムチン

緩衝作用:重炭酸塩

再石灰化作用:Caなど

健脳作用:BDNF

抗菌作用:IgAなど

細胞活性化作用:EGFなど

抗酸化作用:SOD、尿酸など


唾液IgAを増加させる唾液ケア

それぞれの作用の中でも特にI g Aなどによる唾液の抗菌作用は、お口の粘膜のIg A抗体によりウイルスや細菌などの感染源が粘膜に付着することを防ぐ働きを持ちます。


このIg Aの機能を高めるためには、軽い運動、ビタミン、口腔清掃の唾液ケアが重要となります。

過度な運動直後は睡液中のIg Aが下がり、上気道炎などに感染しやすくなるため、ストレッチなどの軽い運動を長期継続することがIg A増加に有効です。また咀嚼運動によっても同様の効果が得られます。口腔粘膜免疫に必要なビタミンA・B1・B2の摂取や口腔清掃も唾液ケアには大切です。







2023年12月9日(土)

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